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2018年07月18日

ブラームス 交響曲第1番 ベーム/ベルリン・フィル 1959年録音


廉価ボックスで全盛期のカール・ベームとベルリン・フィルの音を聴きましょう。
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カラヤンとベームの写真。カラヤンは自分の楽団には、ライバルと思わしき指揮者(マルケヴィッチやバーンスタイン。でもクライバーはOK)を呼びませんでしたが、ベームは別腹。

ブラームス 交響曲第1番
指揮:カール・ベーム
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
1959年10月 イエス・キリスト協会でのスタジオ録音
録音 4.20点  演奏  4.50


お買い得のBOX。リマスターも本家本元よりいい。Veniasレーベルは、隣接権切れの音源を良復刻してくれるいいレーベルです。

最初の和音から剛毅で堅牢な音。そのあとも当時のドイツのオーケストラ特有の音色が堪能できます。三角形バランス。前のベートーヴェン「英雄」でも書きましが、この頃のベルリン・フィルにはフルトヴェングラーの音色がまだ残っている。ハーモニーが分厚い。録音もそれほどの歳月を感じさせません。「音楽」を聴かせるという意味では、最新の録音よりも素晴らしいのかもしれません。エンジニアの耳は昔の方が優れていたのでしょう。

壮年期のベームの特徴であるライブの「燃えるベーム」とは違いますが、落ち着いた進行の中にしっかりと芯と熱が込められている音づくりです。何度聴いてもという点では、やはりスタジオ録音に軍配が上がります。1楽章の悠然たる進行、一転2楽章では悠久に広がる安堵の響きと木管楽器による侘しさ、3楽章では洒落た木管の響きに酔いしれ、第4楽章では再び重厚なドイツの響き(チェロ・ヴィオラの意味深さと主題を吹くホルンの音と言ったら!)で曲の良さを燻り出す。フィナーレも力づくでなく、ベルリン・フィルの素材の良さで聴かせる。

この時期のベルリン・フィルには、ソロで十分活躍できる首席奏者揃いでしたから、ソロの部分も巧いだけでなく、独特の音色を持っています。特に木管楽器に顕著です。

1975年に来日した折のライブ録音も残っています。晩年にしては比較的調子のいい時のベームですが、この録音に比べてしまうと録音の点も含めて劣ります。

先に挙げたBOXには、ベートーヴェンの「英雄」「第7」、シューベルトの「グレイト」、R・シュトラウスの交響詩「ツァラトゥストラ」「ドン・ファン」「ティル」、そしてこの演奏。1970年代のウィーンpoとのダルな演奏とは全く違います。本当のベームの至芸が詰まっています。R・シュトラウスが意味のある音楽に聴こえてくるのですから、ベームという指揮者は偉大です(笑)


ベルリン・ドイツ・オペラとの来日ライブは別格の名演。フィデリオはさらに壮絶。

巨匠たちの時代・・・本当になんて幸せな時代だったんだろう。
posted by 悩めるクラヲタ人 at 22:51| Comment(2) | ブラームスの交響曲名盤 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする