中高年の健康管理には「サントリー健康食品オンラインショップ」

2016年07月05日

ブルックナー 交響曲第3番「ワーグナー」 朝比奈隆/新日本po 1996年ライブ録音


20160705200218250.jpg
意外かもしれませんが、私がブルックナーを聴くようになったのは、この第3番からでした。普通は第4番「ロマンティック」からじゃないかと。CMきっかけだったんですよね。

ブルックナー 交響曲第3番「ワーグナー」 ノヴァーク版3稿
指揮
:朝比奈 隆
新日本フィルハーモニー管弦楽団
1996年 オーチャードホールでのライブ

録音 4.45点 演奏 4.60点


ブルックナーに興味を持ったのは実はこの渋い第3番からでした。なんのCMだか忘れましたが、ウィーン・フィルとマゼールがこの曲の終曲部を使用したのを耳にしたのがきっかけです。最後の「タタタタタタターーー・ターーー・ターー・ダーン」という部分をムジークフェラインで演奏する風景でした。

この第3番の交響曲は、版の問題が一番複雑です。それはwikiをご参考にと思いますが、第2稿と第3稿ではこの部分が全く違います。楽譜は見てませんが、先の終わり方は第3稿。第2稿では「ターーンターータ・ターーンターータ・ダーーーーン・ダーーーダッダン」と第1楽章第1主題通りに終結。マゼールの終わり方を最初に聴いているため、第2稿の終わり方はいきなり終わる感があってどうもなれません。ヴァントは何故か第3稿を使用していますが、第2稿のような終わり方を採用しています。なぜでしょうか・・・

第2稿はカットが少ないなどいいところも多いのですが、ブルックナーが亡くなる間際に改訂した第3稿がやはりオーケストレーションとしては遥かに優れています。第3楽章、第4楽章は特に顕著です。朝比奈先生はハース版派です。第3番にはハース版が無く、通常ならエーザー版を使用するハース版派が多い。ところが朝比奈先生は1980年代には第3楽章スケルツォにフィナーレが付く珍しいノヴァーク版第2稿を使用していました(それはまあまあ演奏もよかった)。正直エーザー版に近いにも関わらず。しかし何故か1990年以降はノヴァーク版第3稿を採用しています。

ハイティンクとウィーンpoの録音で今はそのノヴァーク版第2稿が聴けます。演奏的にはちと物足りない。

朝比奈信者の某評論家様は下記1993年スタジオ録音を録音も含め褒めちぎっていましたが、録音も演奏も満足できませんでした。浪花節・・・


何故かこの交響曲の名盤と呼ばれるCDに満足できるものがありませんでした。クナッパーツブッシュは録音が駄目、ザンデルリンク/ライプツィヒも当時としては優秀な録音ですがリマスターに不満、高名なベーム/ウィーンも硬質すぎて意外と雑、ヴァントは1985年と1992年も終曲部に不満ともうちょっと、チェリビダッケは遅すぎる。


この朝比奈のライブCDでようやく満足出来た次第です。
録音はもう少し低弦部をしっかり捉えていればと思いますが、ピラミッド型の当日の演奏をよく伝えてくれています。テンポは少し遅めでオーソドックス。過去の指揮者に比べ腹芸はないですが、楽譜を愚直に音化してくれています。重厚な低弦部をバックにしっかり刻むヴァイオリン、管楽器も好調で演奏の安定感が抜群、そしてティンパニが効いている。このような響きを出す日本の指揮者はもう現れないでしょう。第2楽章の管楽器の瞬きは非常に美しい。本当に新日本フィルが健闘しています。素直に1時間身を委ねて聴ける演奏です。

第2稿でベストは、マタチッチとフィルハーモニアoとの晩年のライブ録音。

廃盤みたいですね。爆演です。終曲部も第2稿ですが唐突感がないように少し楽譜変更しています。これが第2稿だったら・・・


CMで聴いたのはこれなのかな?流れを止めるマゼール節さえ無ければ。でもやはり終曲部だけ聴くと迫力満点。エアチェックしてた人凄いな。

いつも終曲部から遡ってその曲が好きになっていくのが、私の特徴です。すぐにこの朝比奈盤もすぐに廃盤になりそうなので、今のうちにと思います。同じ顔ぶれのDVDを持っていますが、録音が残念なのとセット販売で値段が高い・・・

貴重な映像で所有していますが、よほどの朝比奈ファン以外には薦めません。
posted by 悩めるクラヲタ人 at 20:21| Comment(0) | 交響曲 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: