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2016年05月29日

今月のレコード芸術と宇野功芳の最近の評論について

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【特集「ヒストリック・リターンズ」の世界――SP~デジタル録音/新発見&再評価コレクション】というのを見て、今月は面白そうだと本屋を探し回って買う気でレコード芸術をさっと目を通しました。しかし結局買うことにはなりませんでした。ごめんなさい。


正直、特集よりもラトルとベルリンpoの新譜記事(遅いですよね。聴いているなら評論記事を掲載するべき)の方がまだ面白かった。特集が期待外れだったのは、焦点がピンポイントで当たっておらず、評者の選ぶということにページを割きすぎた点です。もっとレーベルを絞ったり、この復刻は!とCD・演奏家にもっと肉薄した記事を期待していました。残念です。

渋すぎる選択・・・レーベルとの関係もあるのでしょうが。

読み手としてこの特集の見出しに期待していたのは、最近目にするveniasレーベルの廉価BOXは過去のCDと音質比較してどう違うのかとか、コルトーやフランソワなどの仏EMIのリマスタリングで評価は変わったのか、一時よりも落ち着いたが板起こしやオープンリール復刻と正規盤の違いやその復刻に賭ける人の情熱(平林さん?)についてとかですよね。

それこそ老舗レーベルの広告を載せているのですから、昔と今の老舗レーベルのリマスタリングの仕方・考え方の変遷位は掲載すべきでした。「今の廉価CDシリーズは昔と違って、英国に保管してあるオリジナルマスターを、頭を下げてでも使わせてもらい発売している。昔の廉価CDは・・・」とか、発売が予定されているクナッパーツブッシュのワルキューレ第1幕のSACDシングルレイヤー仕様にどれほど細心の注意を払って製作されるのかとか・・・それを読んだら「おっ今回ばかりは買ってみようかな」と思わせるような記事でないと。

「2015年最新リマスター」の文言だけは、読み手の財布のひもはもう緩みません。というか騙されないというべきか。


おまけですが、さらっと交響曲の再発のページにハイティンクとACOのブルックナー第8番の評があったのですが、「これは彼の初期のころの録音で、正規にこの曲を3度録音している。最上の成果はベルリンpoとの96年のもの云々」・・・してません。

ウィーンpoとの95年の録音のことを指したいのでしょうけど、発売年をいうのはいいが、これほどこの雑誌を手に取る読者には有名なCD?(しかも当時特選盤です)をオーケストラ間違えて書くとは。ネットニュースもそうですが編集が甘くないですか?

輸入盤コーナーも徐々に力が無くなっるような気が。最後まで一番気になっていたコーナーですが、特にヒストリカルの選盤とページ数減で魅力半減。海外メーカーのリマスタリングや巨匠のライブ発掘CDの情報と録音・演奏状態が知りたいし、結構辛口批評で面白かったのですが残念。全体的に満遍なく過ぎて、一枚一枚のCD・LPに対しての専門家の想いというか焦点がぼやけてしまっているような気がして面白くない。

この雑誌で唯一気にかけていた宇野氏の最近の評論もずれてきていてますし・・・推薦する演奏家は最近はずれが多い。あくまで個人的にですが指揮者で言えばべた褒め上岡、パーヴォ当たり。ファジル・サイもそうですね。

面白い演奏をする人達ですが、将来性などを考えると山田和樹の方がずっといい。エキセントリックな演奏家を扇動しているだけ。クナッパーツブッシュやシューリヒトなどとは器と格が違う。

昔は辛口で著名演奏家にも毒を吐いていて面白かったですが、文体に吉田秀和さんのような深化が無く残念です。その評論にどれほどお世話になった(騙されたも含めて(笑))かわかりませんが、どこか残念です。今はCD評論担当も外れ、連載ページのみで好きなこと書いている(吉田さんの連載分との品格の差と言ったら・・・)だけなので、もうこうなるとレコード芸術に読みどころがない。

吉田さん、今思うとこの人のキャッチコピー力と影響力は凄かったと思う。「ひびの入った骨董品」とか。

各オーケストラも独自レーベルを立ち上げ、老舗レーベルはもう昔の録音に頼るばかり。出版業界は売れる作家・演奏家がいて、その儲け分で若い作家・演奏家を育てる文化があったのですが、本もCDも売れない今となっては若い作家や演奏家が発表する機会も失われる状況に。「レコード芸術」という雑誌だけでなく、その言葉すら自体が危うい時代だ・・・悲しいことです。


音質は「透明な色」の方がよかったかなぁ。

売り方が汚いと言われている46・48グループのCDですが、その分で助けられているアーティスト(ひょっとするとクラシックというジャンルも?)もいることは忘れてはいけないと、大脱線で締めくくる覚書でした。
posted by 悩めるクラヲタ人 at 06:48| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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