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2017年09月21日

レハール ワルツ「金と銀」 ケンペと隠れ名盤ガーディナーの録音


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ワルツと言えばヨハン・シュトラウス親子ですが、それに負けず劣らずというかその1曲でシュトラウスの作品群に勝るという曲にレハールのワルツ「金と銀」、あとオッフェンバックの「ホフマン物語」からの舟歌などがあります。

昔から「金と銀」に関しては、ルドルフ・ケンペとシュターツカペレ・ドレスデンの名盤が有名です。
レハール ワルツ「金と銀」
指揮:ルドルフ・ケンペ
シュターツカペレ・ドレスデン
1972年 スタジオ録音
録音 4.40点  演奏 4.60点


タワーレコードさんの独自企画でSACDもあります。
【SACDハイブリッド】金と銀〜ウィンナ・ワルツ・コンサート<タワーレコード限定>

ハイレゾ配信はまだされてないので、貴重ではあります。

レハールのワルツはそれなりに作曲され残っていますが、彼のオペレッタの題材から抜き出された旋律を基にしたものが多い。その中でこの「金と銀」は生まれを異にし、1902年の舞踏会用のために作曲された単独の作品です。曲頭から金銀の粉を振りまくような装飾音を伴った明るい音彩から軽快な気分にさせてくれます。全体的なイメージとしては、J・シュトラウスの曲よりもちょっと賑やかな部分もありつつ、どっしりとした地に根を張った踊り感があります。短時間の曲の中に踊る楽しさの中に愛らしさもあり哀切感もあります。

演奏によってはシンバル・トライアングルなどの打楽器がかなり目立つので華麗で豪華絢爛になり、派手派手しい曲に聴こえますが、第1ワルツの深々としたワルツの旋律はドナウ川よりも大河流るるといった感じの旋律は非常に魅力的です。ちなみに曲名の銀は舞踏会場の踊り場、金は会場の壁や天井に施された装飾を意味します。ちょうどウィーンpoの本拠地ムジークフェラインザールのようなイメージです。

さてルドルフ・ケンペというとすぐに「燻し銀の名演」と言われますが、この曲の演奏は正統ドイツ伝統の音色で奏でられるワルツです。決してオーケストラを煽らず走らせないケンペの指揮も見事ですが、この名盤はひとえにシュターツカペレ・ドレスデンの音色とルカ教会という優れた録音会場に依るところが大きい。レンジの広さや解像度などは現代の録音に劣りますが、アナログ的な音調の良さは捨てがたい。

さっき書いたように下手するとうるさい演奏になりがちですが、ケンペはその部分のバランスが最適。そこには当時のシュターツカペレ・ドレスデンの三角バランスの整った特有の音(言い方は古いのでしょうがいわゆる仄暗い当時の西側の音)が一役買っていることは間違いなしでしょう。コーダのトランペットも高らかですが、軍楽隊のような音になっていない。

ケンペとウィーンpoとの録音。ケンペの懐深い指揮も見事。軽音楽としてではなくしっかりとコクのある音でこの名ワルツを指揮しています。このCDに含まれる「こうもり」序曲も同傾向の名演。C・クライバーの演奏よりも個人的には好きです。

ところでこの曲には意外に知られていない名演として、あの人は今的な存在 ジョン・エリオット・ガーディナーとウィーンpoの関係が良好だった時期の録音があります。これもまたタワーレコードさんが独自企画で復活させてくれています。
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レハール ワルツ「金と銀」
指揮:ジョン・エリオット・ガーディナー
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
1999年 スタジオ録音
録音 4.55点  演奏 4.65点

レハール: 喜歌劇「メリー・ウィドウ」, ウィーンの夜会<タワーレコード限定>

だまされたと思って上記を聞いてみてください。ガーディナーの指揮だとは誰も思わないでしょう。ニューイヤーコンサート指揮してみたら面白かったかも。しかしこのCDが発売された時は「誰がガーディナーのメリー・ウィドウなんて買うんだ?」と思った記憶がありますし、評判もあまり芳しくなかったような。でも先入観を消して聴いてみると、意外と悪くないのですよね。ただ古楽器指揮者のイメージがまだ強い頃でしたから。

この曲をよく知らない時、カーラジのFMから流れるこの曲・この演奏を聴いて、「シュトラウスのどのワルツ?こんないい曲といい演奏誰だ?」と最後のナレーションまで聞けなかったので、無駄にボスコフスキーのLP・CDを買ってしまいましたが、よくよく調べたらガーディナーの演奏で、しかもレハールのワルツでした。ガーディナーの録音したCDは多いですが、これは隠れ名盤と言ってもいいかもしれない名演奏です。


このフェドセーエフの演奏も面白い!オーケストラがウィーン交響楽団なのがいいですね。


posted by 悩めるクラヲタ人 at 19:19| Comment(0) | 管弦楽曲 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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