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2017年11月12日

ワーナーのクリュイタンスBOXについて


クリュイタンスのBOXは仏EMIから発売された廉価ベートーヴェン交響曲全集で音がリフレッシュされ、その後veniasレーベルからもマスターに忠実な廉価BOXが発売されており音質がどうなのか?というのが興味を惹かれる方が多いことでしょう。
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ただネックはモノラル時代からのEMI録音を全部網羅することで65CDとなっており、実売価格が廉価ではありますが10,000円ほどしてしまうので躊躇している方が多いとも思われます。私もクリック前に「本当にいいのか?今までEMIのリマスターという言葉にどれだけ煮え湯を飲まされてきたか覚えているか?」と自分自身に何度も問いかけた次第。

しかし、商品説明の「Disc1〜4のみ、アーカイブに残された最良のSPより、24bit/96kHz リマスター、他(Disc5〜65)は、オリジナル・マスターテープより、24bit/96kHzリマスター が行われており、初回のみの限定生産盤となります!」という魔力に勝てず購入。果たして・・・

タワーレコードで大体10,000円で買えます。
Andre Cluytens - The Complete Orchestral & Concerto Recordings<限定盤>


これはクリュイタンスという指揮者が大きく見直されるBOXであることは間違いありません。音質については、ヴェールが一枚剥がれたといっても過言では無い。著名なパリ音楽院管弦楽団とのラヴェルは勿論のこと、ドビュッシーもここまでオーケストラのカラーを生かした色彩感溢れる演奏だったとは思いませんでした。

ラヴェルもドビュッシーも同曲異盤と結構聴き比べをしました。主にモントゥーとブーレーズとの比較。モントゥーの演奏が太い筆でしっかりとシンフォニックに描き、ブーレーズがまるで方眼紙の上に点描していくような演奏に対し、クリュイタンスのそれは良質な画用紙の上に水彩絵の具で紙の良さを生かしながら滲み(ぼかしかな)も加え乍ら印象派ならではの彩りを加えています。

両作曲家の作品はフレーズ変わり目の休止が多いですが、ブーレーズは完全にパウゼが「空白」で時が止まる透明な間に対し、モントゥーの場合は前後の表情変化のための間となる「空間」であり、クリュイタンスは紙の良さを残すための間で「残り香」がある。ブーレーズの演奏は素晴らしい演奏ではあるものの、あまりにも「まるで時計仕掛けのように精巧」なオーケストレーションをそれこそ精巧に見せ過ぎ、少し余白や曖昧さなど印象派ならではの部分に欠けると気付かせてもくれました。

有名なベートーヴェンの交響曲全集も仏EMI盤やveniasのBOXよりも高域が目立たず、低弦の響きが深くなったと思います。ラテン的な名演と言われますが、ちょっと印象が変わりました。veniasレーベルは音源の出所が不明ですが、恐らく著作隣接権が切れた音源で発売されているCDの中から一番優れたリマスターの音源を集めたものではないかと、クナッパーツブッシュBOXの第3弾で気づきました。

クナのBOX第3弾も優れたBOXですが、これだけ多い枚数のため選別が甘くなったのか他にいい音質のものもありましたし、有名なミュンヘンpoとのブルックナー 交響曲第8番はユニバーサルが復刻した音のような気がします。ビクター音源の方がいい音質にも関わらず。ウィーンpoとの同曲ライブは、altus復刻の方が明らかにいい音でした。 後目立ったのは、バイエルン国立歌劇場との1955年のワルツコンサート集もアーチペルの廉価CDの方が圧倒的に音が良かった。

因みにニーベルングの指環 1956-1958年BOXはいい出来です。

話がそれましたがこのクリュイタンスBOXのリマスタリングは恐らく、日本ワーナーが独自企画で今月SACDシングルレイヤーで新規リマスター(おいおい何度もだ、その謳い文句)と謳うシリーズのマスター流用と思われます。フルトヴェングラーのSACDシリーズの時は輸入盤は後発でしたが、今回は全録音集ということで先打ちして発売してきたのでしょう。

こんな値段で誰が買う?今まで新リマスターといいながら、元音源まで遡ってませんでしたと声高らかに言っているようなものだ。

今まであまり注目されていなかったフランス国立管弦楽団との第1回ラヴェル録音集もモノラルですがいい音質で優れた演奏ですパリ音楽院管弦楽団じゃないから・・・と先入観がありましたが、この頃のフランスオケは似たような音の癖があったんだなぁと気付かせてくれます。クリュイタンスだからかもしれませんが、木管楽器やトランペット・ホルンはパリ音楽院管弦楽団と同じようなビブラートがかかっています。弦楽器の軽く甘いポルタメントも同様。


録音時期によっては初期ステレオ録音よりもいい録音があります。モノラル最終期(EMIのモノラル最終期は1958年)に録音されたパリ音楽院管弦楽団との「展覧会の絵」など低音感は、彼らのステレオ録音集よりも良かったです。

優れた演奏に関してはまた個別にどこかで書くでしょうが、先日書いたマルグリット・ロンとのショパンの協奏曲、ソロモン・カットナーとのベートーヴェンの協奏曲など掘り出し物も多し。

不運のピアニスト ソロモン。ブリティッシュ・ピアニズムを体現する人としては、カーゾンよりもこちらの方が上だと思います。

管弦楽曲だとシャブリエ「スペイン」。粋でいなせな音の洪水。宝石箱?(笑)ギレリスとの協奏曲録音はピアノがあれで外れでしたが・・・
完全限定盤なので躊躇している方は、日本盤SACD3枚買うよりはいいかもと購入をお薦めします。2組買っておけば、1セットは2年後位にヤフオクで高く売れもとは取れるかもしれませんよ。このセットでクリュイタンスが再評価されることを願います。レコード芸術が特集で分析やってくれればいいのに!

posted by 悩めるクラヲタ人 at 19:30| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年10月29日

e-onkyo グラモフォンのピアノ音源セールとカラヤンの「ばらの騎士」ハイレゾ音源


子供が生まれてからというもの、スピーカーは閉店休業状態の休日が多い。もっぱらFiioを使ってイヤフォンで聴いています。そうなると聴きたくなるのがハイレゾ音源・・・

久しぶりにe-onkyoで購入意欲が湧くセール。2018/1/8(月)まで「ドイツ・グラモフォン」ピアノ・マスターズ プライスオフ・キャンペーンだそうで。個人的に興味が無いラン・ラン、ポリーニなど選盤には多少疑問があるもののユジャ・ワンの音源が含まれているのは嬉しい。
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ドイツ・グラモフォン」ピアノ・マスターズ プライスオフ・キャンペーン

安くなっているものの最新音源などは2,000円という価格。アリス=紗良・オットのショパン ワルツ集やブレハッチのショパン ポロネーズ集などはお薦めです。1番価格的に安い!気になるというアルバムが、ヴィルヘルム・ケンプのベートーヴェン「ピアノ・ソナタ全集」(新盤の方です)。flac 96kHz/24bitで2,600円。廉価CDボックス並の価格でお得感が高い。
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ケンプ ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ全集

これが同じヴィルヘルムでもバックハウスであればすぐに購入と相成るのですが・・・ちょっと迷ってます。言わずと知れた名盤の名全集なのですが、個人的にはちょっと肌合いが合わない。バックハウスに慣れているからか、今まで三大ピアノソナタや後期ソナタをCDで聴いたのですが意外と棚に居座らない。バックハウスと比べると打鍵が流れるところが気になる。

と悩んでいる時に、ふとカラヤン/フィルハーモニア管弦楽団のR・シュトラウス「ばらの騎士」のハイレゾ音源を見つける・・・初期盤で買うと恐ろしい金額になるステレオ初期の名盤。シュヴァルツコップのマルシャリンの名唱も有名。昔初期盤をヤフオクで落として失敗した苦い経験を思い出す。SAX盤でしたが盤の反りが酷くて・・・

説明に
「2017年リマスター。 カラヤンがフィルハーモニア管弦楽団とのコンビで旧EMIに録音した歴史的録音。今回オリジナル・マスターテープより、アビイ・ロード・スタジオでの24bit/96kHzリマスター」
とあり・・・・負けました。flac 96kHz/24bitで3,471円也。初期盤に手を出すことを考えれば安い。
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ハイレゾ カラヤン R. Strauss: Der Rosenkavalier
まだつまみ聴きですが、いい音じゃないか。やはり時代は感じますが、国内盤CDやブリリアントの廉価CDよりも明らかにクリアで伸びる音。第2幕が特にいい。まだカラヤンのカリスマ性というかオーケストラを圧倒的に捻じ伏せて過ぎておらず、豪華絢爛過ぎないところがいい。木管楽器とデニス・ブレインのホルンが美しい。声楽陣については言わずもがな。クライバーのようなスリルは無いが何回も聴くにはこちらの方がいい。レコードがまだ文化だった匂いがする。

秋の夜長、また台風で家から出れない土日をイヤホンで過ごすここ2週間でした。
ラベル:ハイレゾ
posted by 悩めるクラヲタ人 at 22:38| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年08月06日

新世代たばこ iQOS(煙の出ないたばこについて) 使用感とメリット・デメリット


やっと入手難が解消されたみたいでAMAZONで買えるようにもなったみたいです。もうヤフオクで買う必要はない。

結構喫煙者には興味のある話題みたいで・・・会社の同僚も私のを見てかなり興味を持ちiQOSへ移行してますね。少し校正して再掲します。嫌煙者の方にもiQOSが広まるのは嬉しいはずです。

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煙草に関する記事ですが、決して喫煙を薦める記事ではありませんのであしからず。吸わない方がいいに決まっている。

私は残念ながら喫煙者です。たばこ増税がまた叫ばれ頭が痛いものです。若い頃からの喫煙者ですが、たばこ1箱の値段は気づけば倍になってしまいました。嗜好品中の嗜好品なので仕方がないことかな・・・と諦めています。止めようと何度も試みたのですが、ストレスを理由にしてまた吸い始めるというサイクルです。

そこに輪をかけ、ストレスを理由にたばこの量が増えてしまいました。1回に2本連続で吸うというチェーンスモーカーにも。これは身体に悪い。それ以上に身体に匂いが付きすぎる。

たばこを吸って仕事場や家の中に入るときに、自分でも嫌になるほど身体にたばこの匂いがついてしまっている。ファブリースなどを振りかけても髪の毛や肺に溜まっている匂いがどうしても取れない。妻には「洗濯物、子供の服と一緒に重ねないで!たばこの匂いがつくから」とまで言われる始末。加齢臭よりそちらが先か・・・。

困ったものだ・・・体に悪いし、人に不快な思いをさせてるなぁ・・・

20歳以上の方だけね。
フィリップモリス 新時代のたばこ iQOSサイト

と悩んでいた時に、「煙が出ない、火を使わない、匂いがほとんどない新時代のたばこ iQOS」がフィリップモリスから発売されました。たばこの葉を燻してその蒸気を吸うので、喫煙中に出るのは口から出る水蒸気だけ。それによりたばこの匂いも95%カット、燃やさないのでタールなどの付属有害物質もカットされ身体にも悪影響が減ると。この情報は喫煙者誰もが気になったことでしょう。
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ただ初期投資に9,500円位かかるので、そこが皆躊躇するところ。と思っていたのですが、昨年の正月休みの早朝散歩中にコンビニで見かけ衝動買いして入手。店員さんに訊くと「一度買われた方はこれ(iQOS専用のたばこ)に変わってますよ」とのこと。割引クーポンも手に入れず定価で買ってしまった・・・

約2か月。その店員さんの言うとおりになりました。iQOSに切り替わっていて紙巻きたばこには戻れない。電子たばこはすぐに駄目でしたが、これはいい。最初はその味と香りがお茶のようで多少違和感がありましたが慣れれば問題ないし、メリットが大きい。

火を使わないということも大きいですが、吸っている最中のたばこからの副流煙が無い。副流煙もさることながら、体に匂いが付着しないので何より他人に不快感を与えないところが何よりうれしい。吸殻は出ますが、匂いは少ないのでポケットにオンできるのでポイ捨ても100%無くなる。

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私は6種類あるカードリッジの中で一番たばこ感があるレギュラーとバランスドレギュラーを、気分によって使い分け吸ってます。やはりレギュラーが一番ニコチン感が強い。元々メビウスの3mmを吸っていたのでちょっときつい感じがするくらいのニコチン感。バランスドレギュラーは、少しその感じが和らぎ、ほのかに甘い香りがある。

周りの人にはミントが一番評判がいい。たばこ感とミント感のバランスがよく、一番紙巻きたばこからの移行に適している。私も試してみましたが、鼻からふーと蒸気を出すと鼻のすーすー感が当分続く。花粉症時の鼻づまりにもいいかも??

フィルターが黒くならないのでやはりタールなどの有害物質は少ないようです。身体への悪影響も減ったのか、髪の毛を洗う時の感じと朝顔を洗った時の肌の感覚が違います。運動も辛くなくなった。肺への負担も少ないのかも。

匂いに関しては締め切った部屋で吸えば匂いは多少しますが、いわゆるたばこ臭いではなくお茶の葉の香りのよう。吸ってすぐに大のたばこ嫌いの妻のそばによっても気が付かないので、他人への不快感減少はかなりの効果。これは大きい。ただやはり換気の悪いところだと匂いは残るようで、部屋で吸った後に妻がすぐ来ると気づきます。

この寒空の下で凍えながら煙草を吸っていたのですが、IQOSに変えてから換気扇の下で吸えば室内で吸える。独身時代以来味わえなかった、室内でコーヒーとたばこを味わいながら音楽を聴くという至福の時間を味わえている・・・

デメリットはやはりiQOSホルダーなどに初期投資が少し必要になることとカートリッジが少し高い(460円)こと。しかし、たばこを吸うために喫茶店を探したりパチンコ屋に入ることは無くなりましたし、ライター・携帯灰皿を買わなくて済むなど長期的な目で見ればこのデメリットは潰せるかも。

あとiQOSホルダーがデカく重たい。昔のスマホ並。胸ポケットには入れられない。冬場はコートなどのポケットに入れておけるが、夏場はズボンのポケットが右はスマホ、左がiQOSホルダーで重たい。

充電とたまにヒーターの掃除が必要ですが、携帯がもう一台増えたと思えばそれほど気にならない。掃除はめん棒で毎日やった方が、やはり一本の味わいが変わるので今日もありがとうと感謝の意を込めてやるべき。ブレードを折らないよう気をつけて。

このクリーニングスティックは優れもの。きれいになるなる!洗浄液が付いて細いので、よくとれる。週1回はこれでお掃除。

1本吸うとヒーターの充電が切れ、ホルダーで5分充電しないと吸えない(チェーンスモークできない)という点をデメリットに挙げる方もいますが、iQOS 1本吸うのに普通の紙巻きたばこ2本分の時間はかかる感じがするし、健康的なことを考えればこれはメリットにもなるかと思っています。結果、自然と本数は減るし。
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意外とデメリットとして挙げられるのが、「喫煙所で吸えない」ということ。喫煙所で吸うと「こいつ何吸ってんだ?危ないたばこか?」という視線を浴びるのと、こちらとしてはたばこの煙の臭いが付けられてしまいメリットが潰される。

しかし、紙巻たばこを吸っていた時に自分がどれほどたばこの匂いを身体に纏わせていたかをものすごく思い知ります。パチンコ屋にいくだけで匂いってかなりつくことも知りました。

第2世代も出ました。

といって、喫煙所でもない社内の廊下で吸っていると「おいおい」と言われるのは目に見えてますし。ということで、会社とかでは喫煙所の外で吸う羽目に。変な話ですね(笑)

一番のデメリットは多くの方がブログなどで書いているように、折角のiQOSアプリの出来が最悪なのとHPへのアクセスがしにくい。サーバーが足りないのか、アクセスに追いついていない。キャンペーンや特典などが結構あるにも関わらずこれでは恩恵を享受できない。しかし一度ログイン出来ると、あとは優先的につながるみたいで、同僚にクーポンあげる羽目に。こちらは是非改善して欲しい。

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嫌煙者の方には面白くない記事ですが、喫煙者も考えているのですという記事でした。まぁでも・・・本当はたばこやめたい・・・orz

でも、喫煙者にはお薦め!会社で意外にもiQOS転向組が多くなってきていることにも驚く。

posted by 悩めるクラヲタ人 at 05:37| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする