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2017年07月18日

【改訂追記】ブルックナー 交響曲第8番 クナッパーツブッシュ/ミュンヘン・フィル 1963年スタジオ録音とライブ録音


古典的名盤の改訂ブログ(笑)改訂版使用のクナッパーツブッシュに対抗。

さて若いクラシックファンにはもうクナッパーツブッシュを知らないという方も多いでしょう。wikiを見てもわかるように、超個性派の怪物指揮者です。

「クナッパーツブッシュは聴衆を、その解釈で魔術師のように虜にしたが、自分にそれが終わってしまえば、有無を言わさず刎ねつけるような身振りや口ごもった言葉で、魔法を破ってしまった。ある時「五番」の演奏が終わったところで、水を打ったような感動に沈む会場に、数秒後、ぶっきらぼうな唸り声が聞こえた、「おしまい!」」
なんて、面白いエピソードも数知れず。しかしツボにはまると(ワーグナー・ブルックナー)、他の追随を許しません。

ブルックナー 交響曲第8番
指揮:ハンス・クナッパーツブッシュ
ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団
19
63年1月のスタジオの録音
録音 4.00点 演奏 4.50点



昔から名盤の誉れ高い演奏ですが、さまよえるレーベル ウエストミンスターが録音したため、カタログから消えることがしばしば。昨年タワーレコードが、マニアの中で一番評価の高い日本ビクター盤を24bitリマスターして廉価で復活。前はユニバーサルからでていましたが、少し化粧し過ぎたリマスタリングに賛否両論。比べてみると、やはりビクター盤の方がデッドなマスターの味が出ていて好ましく感じます。

今でもタワーレコードさんが独自企画でリマスターして安定供給してくれています。これはビクター盤のオリジナルマスター使用、ハイビットサンプリングで素晴らしい復刻。
ブルックナー: 交響曲第8番(新規リマスター); <特別収録>ベートーヴェン: 《フィデリオ》序曲, 《レオノーレ》序曲第3番<タワーレコード限定>


遅すぎると言われていたクナッパーツブッシュのテンポも、朝比奈・チェリビダッケを聴いた今の耳にはそんなに遅く思わないのではないでしょうか。彼らと違いオーケストラを自然に歌わせているため、逆に粘っこい印象を与えません。凄いfffもありますが力づく感はないですし、呼吸が深い演奏です。
第3楽章だけは少し流れが悪くもたつく感じがありますが、弛緩はしていない。

この時期のミュンヘン・フィルは、まだドイツのローカル・オーケストラという響き。チェリビダッケが磨き上げたオーケストラと同じオーケストラとは思えません。リマスターのおかげで、古色蒼然とした風情が高まりました。(あらも見えやすくなりましたが)世界的にオーケストラの技術力は上がりましたが、楽団独自のカラーが無くなってしまったのは淋しい限りです。

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懐かしいLPのジャケット!このCD(正しくはLP)は、私がブルックナーの第8番を理解すると同時にブルックナーを理解する大きなきっかけとなったものです。この演奏を知った時にはすでに廃盤状態。中学時代に愛知県内の中古LP屋を探し回って、やっと出会えた時の喜びは一入でした。

ゴツゴツとした響きで、朴訥に演奏されていますが、何とも味わい深くスケールの大きな演奏です。ヴァントのような凝縮された厳しい厳粛な演奏を聴く前に聴いておくべき古典です。ブルックナー理解にヴァントの演奏は少し敷居が高いと思います。


長身痩躯の身体全体での凄い指揮ぶり。テンポなんて刻んでないですね。

伝説的な名盤 1962年のパルジファル。
SACD化されるみたいですが「SACDの長時間収録を生かし、各幕を1枚にして3枚に!」。騙されてはいけません。シングルレイヤーならDSDのまま全幕を1枚に収めることができます。



この演奏は、現代のブルックナーになれた耳にはびっくりすることも多い演奏です。ブルックナーの演奏になると楽譜の使用版の問題が出てきますが、この演奏はノヴァーク版でもハース版でもなく、改訂版と言われる大きく手を入れられた版を使用しています。テンポや強弱指定にも違いが多いですが、特に目立つのは第1楽章最後のトランペットのファンファーレがffでなくmpで演奏されること、第4楽章に一部カットがあること、終曲部分が(トッティでタターータータタタターと演奏される部分)ffでなくmfでスタートし徐々に音量を上げていくところでしょうか。

交響曲第4番や9番は編曲?というほど手が入っていますが、第8番はそこまでなので鑑賞に支障はありません。どちらかというと、この録音での問題は
第4楽章の一部分で明らかにテープの継ぎ接ぎミスがマスターテープにあること位。
かなりはっきりわかります。

ちなみに終曲最後の3つの和音(タタター)を、クナッパーツブッシュはダン・ダン・ダンと切って演奏していますが、これは改訂版の指定ではなく彼独特の解釈です。下の1962年とのウィーン・フィルとのライブ録音までは雪崩込むようにタタタッ!と演奏しています。


このスタジオ録音の直近に同じ顔触れのライブ録音があります。このライブでは、スタジオ録音と同じように最後の音をしっかり切ってます。どのように指揮棒を振ったのだろう?普通は最初のタで一回振り下ろし、棒があがって次のタ、再度振り下ろしてターなので2回ですから。どう考えても3回に振り分けていないと揃わないだろうと思われる切り方。

で、ライブ盤の演奏内容ですが、録音さえ良ければ、第3楽章含めて全体的な流れもよくスタジオ録音を越えたであろう演奏記録です。

ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団
19
61月1月24日のライブ録音
録音 3.60点 演奏 4.65点


AMAZON は珍しく高い。タワーレコードだと2116円で買えます。
クナッパーツブッシュ ライブ録音集 Bruckner: Symphony No.3-No.5, No.7-No.9


私ごときが云々書くより、有名な新聞批評がありますので抜粋。
批評 ヴァルター・パノフスキー
「八番の解釈が、今回ほどこれまでの演奏と大きく異なったと思われたことはなかった。彼はこの作品を全く新たに洞察し、心に受けとめたのだろう。巨大な石造りのこの作品の荘厳な不協和音の尖角を、これほど鋭く切り出したことはなかった。これほど厳しくリズムを前進させたことはなかった」(1963年1月23、24日のコンサート)

最後の音が鳴り終わり、少し間がありパラパラと拍手が。しかし、一旦拍手は弱まる。呆気に取られていた他の観衆も夢が覚めたかのように拍手をはじめ、ようやく満場喝采となる部分まで録音がしっかり残っています。これが本当に感動的。

昔から海賊盤があり、KINGレコードから正規に発売もされましたが、冴えない音質で有名でした。その後、ドリームライフ社が放送局マスターを発掘しモノラルながら当時のライブとしては見事な音質で復刻。残念ながらドリームライフのCDは廃盤でAMAZON・ヤフオクでも高値状態ですが、廉価海賊レーベル メモリーズが同等の音質でおまけ付きで廉価再発してくれています。

昔はクナッパーツブッシュの録音を入手するのに本当に苦労しましたが、今はいい時代です。タワーレコードさん、メモリーズ、そしてveniasレーベルには足を向けて寝れない。

veniasのニーベルングの指環BOX。1956年から1958年のリングをまとめて、廉価で良質な音質で聴けるとは。昔、ゴールデンメロドラムだと単年で15000円はしてましたから。

両音源ともに最初に述べた理由により、またいつ入手不可能になるかわかりません。タワーレコードさんもなぜか最近はSACDにばかりご熱心になり過ぎていますし不安。

この両CDはブルックナー、そしてクラヲタへの入り口になるきっかけの良いCDです。(他のクナの演奏を聴きたくなります)
タワーレコードさんならハイビットサンプリングされたパルジファルも3086円で買える。Vol.2です。
“VINTAGE COLLECTION +plus”特別編 没後50年「ハンス・クナッパーツブッシュの芸術」Vol.1
VINTAGE COLLECTION+plus特別編〜没後50年ハンス・クナッパーツブッシュの芸術Vol.2
タワーさん、廃盤にしないで下さい!

技術が劣っていても、アンサンブルが揃っていなくても、名演奏を成し得ることができる。あらためて芸術とは人の手によって為されるものであることも、再確認できる演奏です。ミスがあるのも人間が行うことだから当たり前。今の時代、奏者も聴き手もアンサンブルに目が行きすぎではないの?もっと大事なこと忘れてない?と問いかけてくるような演奏・記録です。

posted by 悩めるクラヲタ人 at 19:03| Comment(0) | ブルックナーの交響曲名盤 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年06月23日

ブルックナー 交響曲第3番「ワーグナー」 朝比奈隆/新日本po 1996年ライブ録音


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意外かもしれませんが、私がブルックナーを聴くようになったのは、この第3番からでした。普通は第4番「ロマンティック」からじゃないかと。CMきっかけだったんですよね。

ブルックナー 交響曲第3番「ワーグナー」 ノヴァーク版3稿
指揮
:朝比奈 隆
新日本フィルハーモニー管弦楽団
1996年 オーチャードホールでのライブ

録音 4.45点 演奏 4.60点


ブルックナーに興味を持ったのは実はこの渋い第3番からでした。なんのCMだか忘れましたが、ウィーン・フィルとマゼールがこの曲の終曲部を使用したのを耳にしたのがきっかけです。最後の「タタタタタタターーー・ターーー・ターー・ダーン」という部分をムジークフェラインで演奏する風景でした。

この第3番の交響曲は、版の問題が一番複雑です。それはwikiをご参考にと思いますが、第2稿と第3稿ではこの部分が全く違います。楽譜は見てませんが、先の終わり方は第3稿。第2稿では「ターーンターータ・ターーンターータ・ダーーーーン・ダーーーダッダン」と第1楽章第1主題通りに終結。マゼールの終わり方を最初に聴いているため、第2稿の終わり方はいきなり終わる感があってどうもなれません。ヴァントは何故か第3稿を使用していますが、第2稿のような終わり方を採用しています。なぜでしょうか・・・

第2稿はカットが少ないなどいいところも多いのですが、ブルックナーが亡くなる間際に改訂した第3稿がやはりオーケストレーションとしては遥かに優れています。第3楽章、第4楽章は特に顕著です。朝比奈先生はハース版派です。第3番にはハース版が無く、通常ならエーザー版を使用するハース版派が多い。ところが朝比奈先生は1980年代には第3楽章スケルツォにフィナーレが付く珍しいノヴァーク版第2稿を使用していました(それはまあまあ演奏もよかった)。正直エーザー版に近いにも関わらず。しかし何故か1990年以降はノヴァーク版第3稿を採用しています。

ハイティンクとウィーンpoの録音で今はそのノヴァーク版第2稿が聴けます。演奏的にはちと物足りない。

朝比奈信者の某評論家様は下記1993年スタジオ録音を録音も含め褒めちぎっていましたが、録音も演奏も満足できませんでした。浪花節・・・


何故かこの交響曲の名盤と呼ばれるCDに満足できるものがありませんでした。クナッパーツブッシュは録音が駄目、ザンデルリンク/ライプツィヒも当時としては優秀な録音ですがリマスターに不満、高名なベーム/ウィーンも硬質すぎて意外と雑、ヴァントは1985年と1992年も終曲部に不満ともうちょっと、チェリビダッケは遅すぎる。


この朝比奈のライブCDでようやく満足出来た次第です。
録音はもう少し低弦部をしっかり捉えていればと思いますが、ピラミッド型の当日の演奏をよく伝えてくれています。テンポは少し遅めでオーソドックス。過去の指揮者に比べ腹芸はないですが、楽譜を愚直に音化してくれています。重厚な低弦部をバックにしっかり刻むヴァイオリン、管楽器も好調で演奏の安定感が抜群、そしてティンパニが効いている。このような響きを出す日本の指揮者はもう現れないでしょう。第2楽章の管楽器の瞬きは非常に美しい。本当に新日本フィルが健闘しています。素直に1時間身を委ねて聴ける演奏です。

第2稿でベストは、マタチッチとフィルハーモニアoとの晩年のライブ録音。

廃盤みたいですね。爆演です。終曲部も第2稿ですが唐突感がないように少し楽譜変更しています。これが第2稿だったら・・・


CMで聴いたのはこれなのかな?流れを止めるマゼール節さえ無ければ。でもやはり終曲部だけ聴くと迫力満点。エアチェックしてた人凄いな。

いつも終曲部から遡ってその曲が好きになっていくのが、私の特徴です。すぐにこの朝比奈盤もすぐに廃盤になりそうなので、今のうちにと思います。同じ顔ぶれのDVDを持っていますが、録音が残念なのとセット販売で値段が高い・・・

貴重な映像で所有していますが、よほどの朝比奈ファン以外には薦めません。
posted by 悩めるクラヲタ人 at 21:43| Comment(0) | ブルックナーの交響曲名盤 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年05月28日

ブルックナー 交響曲第6番 ヴァント/北ドイツ放送交響楽団 1996年ライブDVD


愚かだ・・・ヴァントの演奏は晩年のほうが良いという先入観もあるし、ヴァントのライブ盤の嵐に嫌気がさしていた頃のリリースということもあって全く無視していた北ドイツ放送交響楽団とのDVD集。youtubeでブルックナーの第5番や8番は見て「ベルリンpoのほうがいい」、第7番は中古で安かったので買いましたが変な編集でこのシリーズはあまり期待してなかったのですが・・・
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HMVで在庫特価だったので1,000円以下で買えるということで未聴のブルックナーの第6番を購入。1996年のライブなので、以前書いたミュンヘンpo 1999年ライブより3年前。だからまだ完成されてないだろう・・・見て聴いて唖然。DENONとARTHOUSEでは音も映像も違うのか、ただ第7番の編集が酷かっただけなのかその素晴らしさに驚き、今まで無視していたことを後悔しきり。ブルックナーの第6番はもうこれ以外は聴かないだろうと思うほど何回も通勤の車中、そして帰宅してからも見るというはまりぶり。ヴァントの絶頂期は1995年前後だったのではないかと思ってしまう演奏です。

ブルックナー 交響曲第6番イ長調
指揮:ギュンター・ヴァント
北ドイツ放送交響楽団
1996年 ムジーク・コングレスハレでのライブ録音
録音 4.45点 演奏 4.70点


この演奏会シリーズはTDKでも出てたし、DENON・ARTHOUSEからも出ていて版権関係がよくわからないですが、もう入手難になってきていることだけは確か。取捨選択して残すべきものは残してほしい。私が所持しているのはARTHOUSE MUSIC発売のもの。AMAZONで探しても見つからなかった。

シュレースヴィヒ=ホルシュタイン音楽祭での演奏会です。ヴァントのライブ録音の評価はまずRCAからの北ドイツ放送交響楽団で名声に火が付き、ベルリンpoとのブルックナーでそれは確固たるものとなりました。その後、ミュンヘンpoとのライブが出て「ベルリンpoとどっちが名演か?」となり、ベルリン・ドイツ交響楽団とのライブ録音も出て気迫に満ちるヴァント再評価と辿りました。そんな流れの中で本妻であった北ドイツ放送交響楽団との録音群は徐々に忘れ去られる運命となってしまいました。ライブDVDや未発売のライブ録音も「またブルックナーの、それも北ドイツ放送交響楽団とのライブ録音か・・・」というタイミングで発売だったので損した感じです。

この演奏会は1996年なのでベルリンpoとのブルックナーの交響曲第5番を演奏した年と同じということになります。よほど気力・体力に満ちた年だったのか、演奏にケルン時代のような気迫もあり神懸ってくるターニングポイントだったのかもしれません。ヴァントの同曲の録音は、ケルン放送交響楽団との1976年盤、その後ヴァントのブルックナー再評価の端緒となる1988年のRCA録音、その後1995年にもライブ録音がされています。

もともとケルン時代の録音から、ヴァントのブルックナー演奏の中では6番の評価は高かった。

このDVDに話を戻すと1曲目にハイドンの珍しい交響曲76番が演奏されています。その後、ブルックナーが始まりますが、緊張感がぐっと増すのが映像だと如実にわかります。第1楽章の「ティッティ・ティティティ・ティ」というヴァイオリンの弱すぎないヴァイオリンの明確なで揃った刻みから、この日のヴァントの演奏の方向性がわかります。リズムをクッキリとさせながら、各楽器を陽光さすような温かい音色で歌わすということ。だれないようにティンパニは決然と叩かせる。その為、スケール感の物足りなさから第5番と第7番の陰に隠れがちなこの曲を、「そうではない」曲として仕上げています。

youtubeのサンプル動画。画質が悪いだけで本物は大丈夫ですよ。

常にバスを強めにし、緩まないテンポで金管も主旋律だけでなくしっかりと吹かせる。弦のピチカートで演奏する部分でも強め。そういう細かな積み上げでスケール感もありながらリズミック、そしてなにより第9番の予兆も感じさせるような演奏です。この交響曲ではティンパニのリズム打ちが目立ちますが、一転交響曲第7番でのティンパニはトレモロでしか叩かないって知ってました?第7番の完成形が第8番だと思うのですが、第9番は第6番傾向の完成形になる予定ではなかったのかと思います。ヴァントがそう捉えて演奏していたとは思えませんが、この交響曲らしからぬ深さと重さも感じさせてくれる演奏です。

この演奏での第2楽章の深さ・神秘的な美しさは言葉に表しようが無く、並の演奏による第7番・8番アダージョよりも圧倒的に美しく・魅力的で濃縮(凝縮では無く)されています。楽章最後の部分はブラームス的でもありながら「マーラーの音楽か?」といった不思議な感覚に陥る響きがします。この日の北ドイツ放送交響楽団の調子の良さも大きな要因です。アンサンブルが揃っているのもそうですが、各楽器・各奏者の良さが出ているという意味で。特に全楽章に渡ってヴァイオリン、コントラバス、ホルン、ファゴット・クラリネット、そしてティンパニが素晴らしい。

違う意味で荒っぽいバーンスタインの演奏。予想外のコーダの粘り。

第3楽章の迫力の中にも木管楽器の魅力が散りばめられています。颯爽と切れ味がいい。ヴァイオリンの強めピチカートの中で行われる木管楽器の絡み合い・掛け合いが本当に愉しいし、聴いていて幸せになります。トランペットが8割の力で流さずに吹いているのもいい。第4楽章は総決算でこんなに壮大な交響曲だったかと本当に驚かされます。ヴァントにはこのほかにミュンヘンpo、ベルリン・ドイツ交響楽団とのライブもあり所持していますが、この日のライブ録音が一番優れています。

表現としてはミュンヘンの深遠さとベルリン・ドイツとの荒々しさのいいところ取りであり、北ドイツ放送交響楽団の音色と調子の良さが光ります。特にティンパニ。第4楽章コーダのティンパニの腕の見せ所ですが、最後の総奏に入る前に「タンッ・ダラララララッ・ダン、タンッ・ダラララララッ・ダン、ダダダダダダダダダダダダンッ」と叩くところが絶妙で、後半のダダダの続きが「まだまだまだまだいくよ(ダンッ)!」という感じに見事に決まっている。

ヴァントの指揮ぶりからして元気そうな演奏会。縦に左右によく指揮棒が振れているし、逆に振りを抑えてオケに任せる様な部分も見受けられるのはちょっと驚き。「今日はあなたたち調子いいからリハーサルのようにやってくれればいいよ」と。以前ヴァントとミュンヘンpoの1999年ライブも記事にしましたが、明らかにこちらの1996年北ドイツライブを薦めます。過去記事↓
・ブルックナー 交響曲第6番 ヴァント/ミュンヘンpo 1999年ライブ録音
もうミュンヘン盤聴かないと思います。後々記事削除します・・・他の指揮者の演奏も聴かないような気がします。土下座します位な気分。この演奏を知らなかったのでお許しください。

本当に購入してから何回も繰り返し見たDVDです。一緒に買ったジュリーニとシュトゥットガルト放送交響楽団のブルックナーの交響曲第9番のリハーサル+コンサートDVDに1週間全く手が伸びない位。この文章の長さ、要領の得なさから感銘度の深さをお察しくださいといったほうが丁度いいのかも(笑)

タグ:ヴァント
posted by 悩めるクラヲタ人 at 10:45| Comment(0) | ブルックナーの交響曲名盤 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする