モーツァルトの交響曲をあまり取り上げていないブログですが、聴いていないわけではありません。聴く演奏に偏りが結構あります。意外に後期3大交響曲はあまり聴かず、短調の2曲や長調では「プラハ」「リンツ」の方が聴く機会が多いです。
モーツァルト 交響曲第38番ニ長調「プラハ]」
指揮:カール・シューリヒト
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
1964年 ザルツブルク音楽祭でのライブ録音
録音 3.65点 演奏 4.60点
※カップリングは、当日演奏されたブルックナーの交響曲第7番!
短くてもモーツァルトの魅力を凝縮した傑作ですね。「プラハ」と言えばシューリヒトの演奏か、ペーター・マーク/都響のライブ録音しか聴きません。
マーク盤はオケに少し重みをつけてこの交響曲に風格を与えていますが、シューリヒトは軽妙でふわりとした感じでモーツァルトの愉悦感を表出しています。
シューリヒトとシュトゥットガルト放送交響楽団との演奏。録音とオケが少し落ちます。
疾風怒濤で進む両端楽章に挟まれた第2楽章は、逆に深い味わいを感じます。特にこのベルリンpo盤ではオーケストラが上手く、木管楽器を強く吹かせているので余計にそう感じます。シューリヒトの「プラハ」は、何種類も録音が残っていますが、私はベルリンpoとの録音を一番評価します。第2楽章の哀切感が他の盤より魅力的に感じます。録音と演奏のバランスも一番整っていると思います。
正直、最初「プラハ」を取り上げる際に、シューリヒト/ウィーン・フィルとのライブ録音を出そうと思ったのですが、マスタリングが悪名高いアイヒンガー&クラウスで、低音がやはり気に入らない。演奏は素晴らしいのですが・・・
リマスタリングし直してほしい・・・ジュピターは古楽器演奏顔負けの猛スピードの快演です。故岩城氏が「ジュピターは振り間違えで猛スピードになってしまい、楽章が終わったら指揮者とオーケストラが苦笑いしていた」という勘違い文章で有名。シューリヒトにとっては基本的スピード。
一番有名なのはパリ・オペラ座管弦楽団との録音。シューリヒトの名前を一躍有名にした演奏でもあります。しかしウィーン・フィル盤やこのベルリン・フィル盤を聴いてしまうと、録音のバランスの悪さとオーケストラの非力さがたまに瑕。
これはパリ・オペラ座管弦楽団とのCD。だいぶ音はよくなったもののの。
この曲は彼の十八番で数多くの記録が残っています。
しかし、シューリヒトの「プラハ」の解釈にはブレがありません。オケがいかに非力であろうとも、第3楽章の突っ込んでいくようなスピードは妥協しません。この演奏に慣れると他の演奏が緩く聴こえて駄目ですね。
ラベル:シューリヒト


