2024年08月14日

オーディオシステムの刷新 Marantzのアンプ PM8006を中心に

長年使用していた自室のオーディオシステムを刷新しました。とはいえ一気に買い替えたわけではなく、コロナ禍中にCDプレーヤーから始まりアナログプレーヤー、プリメインアンプ、最後にフォノイコライザーを追加という流れで時間をかけて入替をしていきました。大きな要因は年代物だったアナログプレーヤー(MICRO製)とプリメインアンプ(SONY製)の不具合によるものでした。


スタートは2台所有していたONKYOのCDプレーヤーの1台の機嫌がたまに悪い。音の硬さも気になり始め、MarantzのCDプレーヤーに1台を買い替え。検討時には人気機種でなかなかAMAZONでも在庫が確保されない状況でした。そんな中価格comで在庫があるところを見つけ、即購入。USBも刺せるしこれは便利で、音もONKYOの刺さる高音域と違い雰囲気をまとった美音の高音域。SACD対応ではないものの、落ち着いて聴ける逸品だと思います。

61IHPgUuzVL._AC_SX569_.jpg


一応SACD用としてONKYO C-5vlはいますが、滅多に出番はありません。CDのポテンシャルでかなり満足しています。一時期ほどSACD最高!、やはりハイレゾとは思わなくなりました。それよりもマスターテープの劣化問題やリマスタリング手法の方が音への影響は大きいと思う今日この頃。





次に回転数調整が安定しなくなったアナログプレーヤー。微調整しても微妙に回転がふらふらする。アナログを聴いていると落ち着くどころかいらいらしてきてしまう始末でこちらも買い替えを。ベルトドライブで手ごろなものが無いかということでTEACのTN-3Bに決定。MICROのSOLID-5はヤフオクで売却。綺麗な天板で美しい。少しピッチが高いような気もしますが、回転数が安定するという当たり前の機能が嬉しい。私はMMのフォノイコ内蔵。

61TPYavdJBL._AC_SL1500_.jpg



少し落ち着いたと思っていると、SONYのTA-F555ESAが機嫌を損ね始める。6年前にオーバーホールしたものの、基盤の接触不良か立ち上がりに片側のチャンネルの音がぶつぶつと切れる。こちらもストレスを感じ始め最初はヤマハのアンプをと思っていたのをAMAZONを物色している中でMarantz PM8006に変更。定価150,000位が終売間近なのか半値近くまで下がっていた、またアンプにはDACは不要でUSB差し無しにしその分アンプ部分にしっかりと手をかけている準アナログアンプというのも決め手に。

51rMqQ0X5+L._AC_SL1024_.jpg


この下級グレードもサブとして持っています。そちらは美音ながら少し音が軽い印象。それにスケール感と解像度を高めた印象。バブル時代のごりごりとした低音は無いものの、スッキリと伸びの良いサウンドは聴き疲れしない。長く付き合っていけそうです。


アンプ交換に伴いメインのONKYOスピーカー D-509Eに加え、就寝時の小音量用として間に眠っていたこれまたONKYOのE-212EXを挟む形で復活させました。J-POP、特にZARDなど90年代を席巻したBeing系のCDはE-212EXの方が声の輪郭とリアリティが増してちょうどいい。90年代にこの音質で聴きたかった。

509E.jpg


スケール感はあるが少し繊細さに欠ける部分も。

61UYYXntCeL._AC_SL1000_.jpg


逆にスケール感は無いが小気味よく歯切れがいい。どちらも今は無きONKYO製。





最後に問題が。PM8006のフォノイコライザーはMM対応のみ。555ESAはMCにも対応してました。さすがアナログ最終期の逸品。昇圧トランスは高いし・・・と物色している中でMM・MC対応の廉価フォノイコライザーを見つける。真空管?というのも面白そうで。Nobsound T4 PLU。1万円程度だし、DAPのイヤホン端子からの入力受けもできるため、プリアンプとしても使える。逆にPM8006のパワーダイレクト入力もこれなら使える。これは遊べるということで即決。

81H5x4My1NL._AC_SL1500_.jpg


これでMCカートリッジも使える。音もアンプにおまけでついているフォノイコよりも好ましくアナログライクな音色。しかしどちらかというとDAPをつないで音を鳴らすことの方が多いです。DAPの音の硬さが真空管のおかげか幾分柔らかになります。輪郭が若干いい意味で甘くなり、アナログライクな音になります。プリメインのパワーダイレクトのおかげか音の鮮度も高く感じられる。DAPは古い古いパイオニア製

8104+U2oZaL._AC_SL1500_.jpg


未だに新品の取り扱いがあるみたい。ずいぶんお高くなっています。これも元はONKYOベースの製品だそうです。


全体的にONKYOの解像度は高いがエッジの効きすぎた音を、Marantzなどで柔らかくするという不思議な組み合わせになっています。以前のSONY主体の馬力で押し出す系の音から、ポンと反応よく臨場感も醸し出すシステムにガラッと変わりました。うん百万も出さずともそれなりに心地よく遊べるシステムになったなぁと思います。


あと残りの人生を少しでも彩ってくれればなぁと。でも多分CDプレーヤーだけは経年劣化が早いので不具合が出てしまうのだろうな。




posted by 悩めるクラヲタ人 at 18:57| オーディオ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年05月26日

20年ぶりのアンプ新調 プリメインアンプ マランツ PM8006

長年プリメインアンプはバブル時代の銘機 SONY TA-F555ESAを使用していました。オーバーホールをしてなど大事に使っていましたが、掃除の際などさすがに25kgは重いなと感じ始めました。ヤフオクでは未だに人気ですし、今のうちに買い替えを考えておこうということで、このGWの暇な時間にAMAZONを散策しておりました。


次はヤマハの中級機かなと考えていました。ただ、CDプレーヤー MarantzのCD6007にUSB差込口があるのでアンプには特に不要、デジタルアンプでなくても別にいい、サブ機として持っているPM6007の美しい音に厚みがあればいいのになぁと考えてしまい風向きは一気にマランツのPM8006に変わりました。もうそろそろ生産停止も噂され純粋アナログアンプの中級機もなくなりそうで、値段も定価145,000がほぼ半値近くまで下がってきているということでぽちっとしてしまいました。老後に備え身の回りの増えすぎたCDを整理したりすれば費用捻出もできるだろう。


昔ながらのいかにもマランツという面構え。CDプレーヤーとも整合性が取れますし。

51rMqQ0X5+L._AC_SL1024_.jpg



翌日、お出迎えの準備をして早速取り換え。2日程度はながら使用しておりました。当たり前ながら30年前のSONYのアンプとは全く別物で驚きました。バブル時代の物量投入型には最近のオーディオ機器は同価格帯で勝てないという話が流布されていますが、そもそも時代と音への思想が違いますから一概にはそうは言えないと感じ入ってしまいました。




90年代には当然ハイレゾ音源は無いわけで、オーディオ雑誌などではコントラバスやベースの低音をいかに鳴らすことができるかを主眼とした評価が多かったような気がします。そのため中音域に表現力があり、低音をしっかりと鳴らす機器の評価が高かった。今やハイレゾ時代。低音を求める風潮は変わらぬまま、ソフトも臨場感やホールトーンをうまく表現した録音手法が多くなり楽器の倍音成分と空気感を高音域で醸し出せることが重要になってきています。SONYのアンプは力強く音が太いがその辺の表現力に関しては全く無視されていると、PM8006の音出しをしながら感じました。スピーカー端子の接続がいつも面倒だなと思うのですが、このアンプの端子は非常にケーブルが入れやすい。これは助かります。


その音は。

PM8006の音は全帯域でバランスが整っているのに加え、高音が良く伸びて煌びやかな音がします。低音はSONYの方がグンという感じで力強いものの、PM8006は欲張らずにしかしスピーカーをうまく制御し、ボスンという感じにうまくまとめられた音を出します。スピーカーはオンキョーのD-509Eを使っています。後ろのバスレフダクトは穴を塞いでも十分出てます。これでZARDを聴いてみると。

51vpLh0DUzL.__AC_SX300_SY300_QL70_ML2_.jpg


「雨に濡れて」「I still remember」「来年の夏も」からの「マイフレンド」が好きな流れです。


D-509Eだと全帯域がバランスよく音が出てきます。ただ楽器・コーラスも明瞭に均等に出てくるので坂井和泉さんの声が埋もれがちになる傾向があります。これはZARDのCD全体に言える特徴ですが、そもそもあまり大型システム向きでない音。スピーカーをオンキョーのブックシェルフ D-212EXに変えてみる。これはいい。低音はかなり減じられるものの、ボーカルは見事に前に出てくる。しかも気持ちがいいほどに坂井さんの声が上まで伸びてゆく。J-POPの音源はブックシェルフの方がいいのかもしれない。オーケストラはさすがに物足りない。が就寝前はブックシェルフの方が音が痩せないのでちょうどいい。


機器を変えると必ずかけるのが、ドホナーニ/クリーヴランドoのドヴォルザーク「スラブ舞曲集」、ハイティンク/ベルリンpoのストラヴィンスキー「プルチネルラ」両方とも演奏も録音も優秀です。

71r8Srz8maL.__AC_SX300_SY300_QL70_ML2_.jpg
ハイティンクのストラヴィンスキー??という方も「プルチネルラ」だけはお薦め。おどけた音楽を超真面目に演奏すると、ちょうどいい滑稽さが醸し出されてきます。ベルリンpoの個人技が超発揮されています。


中音域の太さよりも分解能とバランスの良さで聴かせてくれます。楽器間の位置、声の重なりなどが段違いに明瞭になり、超高音も出ているのでしょう、録音会場の違いがかなり感じられるようになりました。逆にホールトーンが多めのものはちょっと風呂場的になってしまうので、そこをどのように調整していくかが課題です。



30年もたてば・・・部品個体差もあまり生まれなくなってきていますし、チップも高性能になっており一概にバブル時代の物量投入と比較するのはないかなと思いました。アナログアンプだからか、分解能が高いわりにあまりデジタル的な音の出方がしないのも高評価です。結構パワーがありますが、ボリュームは8時から9時までで十分な音量です。ただし微調整がしにくく、ちょっと回しすぎると爆音になります。リモコン操作だと一気に回ってしまうので、基本的には手で調整しています。


MM対応フォノイコも内蔵、少しさっぱり綺麗な音です。レコードは古色蒼然な味わいはちょっと足りないかもしれません。ブックシェルフのスピーカー使用時はダイレクトインプットを外しバスを強めに調整、ボーカルが引っ込んだ音源はミッド調整もあるのでそちらを強めに調整すると寝るときに丁度良くなります。アナログアンプなので天板は熱くなります。ただSONYアンプのMOS-FETの発熱はその比ではなく、あれに比べると全然気にならない程度です。


久しぶりに音楽ばかりを聴いて過ごしています。久しぶりにちょっとお高い買い物にはなりましたが、手持ちのCDの音が全て一新されると思えば安いものです。これも20年位は使い倒せるだろうか・・・20年後にオーディオメーカーは残っているだろうかという不安はあります。長く付き合っていきたいアンプです。

51rMqQ0X5+L._AC_SL1024_.jpg

posted by 悩めるクラヲタ人 at 12:25| オーディオ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年07月09日

初期盤LPで聴くサイモン&ガーファンクル


クラシックのLPに混じってひっそりとサイモン&ガーファンクルのLPが2枚眠っている。たまに取り出して聴きます。いつかは忘れたが、レコードフェアか何かの催しでクラシックのLP購入ついでに手に取ったもの。CDで聴いたものの音質がさすがに古いなぁと思っていたので、ひょっとするとビートルズの初期盤と同じで輸入盤で古いものであれば音が良いのでは無いかと淡い期待を抱いて。
i-img1200x1200-15814957617zvo8l322561.jpg

手元にあるのは代表的なこの2枚。「Bridge over troubled water」「Bookends」。


名曲ぞろいです。表題曲はもちろん「冬の散歩道」「ミセス ロビンソン」「シシリア」「ボクサー」などなど良い時の2人のハーモニーが思う存分味わえます。

録音は1960年代後半。もう50年以上前の録音。CDでも何度もリマスタリングされて発売されて、最初のCD化に比べればずいぶん音質は良くなったと思います。しかし、この初版と思しきLPで聴くとそれはもう全くの別物の味わい。本当に50年以上も前の録音なのかと驚くほど奥行きもありレンジもそれなりに広い。サイモンとガーファンクルの声の伸びと高音の美しさにはほれぼれする。


それほど高かった記憶はありません。プレミア価格になっていなかったのでただの輸入盤かと思って中を見ると、レーベルは初期CBSの特徴の目がレーベルにある。クラシックだとCBSの最も古いレコードのレーベルだとグレー下地で左右に3ずつ目があり所謂6eyesと呼ばれるものがプレミアもの。ワルターやグレン・グールド、バーンスタインのLPであればかなり人気でプレミアがつく。
_fkatKdq.png

その後、左右に目が1つずつになった「2eyes」になりその後目はなくなる。ロック・ポップスではどうなのかよくわかりませんが、手元の2枚は赤い下地に2eyes、真ん中にDECCAのような溝がある。盤に重みがあり、マトリクスを見るとファーストプレスに近い気がする。どちらにしても古いもののような気がする。ジャケットは少し年季が入ってますが、盤自体はほとんど聴いていないのではないかと思われるほど綺麗で今でも美しく黒光りしている。




ヤフオクで調べてもそれほど初期盤熱は高くないようで、それなりの価格で手に入る模様。この音を聴くといくらリマスタリングされた音でもこの音には勝てない。マスターテープの問題?限られた枠の中でギリギリの音作りをしているのが本当によくわかる。録音技術は今のほうが圧倒的に優れてはいるが、製作者及び演奏家の1枚に賭ける熱量はこの時代のほうが圧倒的に高い。当然当時の何度もやり直しができない環境下、誰でも録音できるものではない、選ばれた一握りのアーティストの代表としてマイクの前に立っている、発売されてこれが失敗したら終わりだという切迫感すら感じられる。

短い活動期間だったサイモン&ガーファンクル。音楽性の違いから仲違い、たびたび再結成するもやはり音楽性が違うとすぐに仲違いの繰り返し。でも互いにお互いの音楽性には敬意を払っているのは伺える。再結成した後の二人の歌い方などを見ていると確かにベクトルが違うとみている方も納得。特にソロパートの時、昔と同じように歌うガーファンクル、かなり崩して歌うサイモン。

そんな二人が奇跡的に合致した短い期間に、葛藤しながらも生き残るために鎬を削って盤に刻んだ音をカートリッジで掘り起こす。なんとも言えない素敵な時間。何度聴いても「Bridge over troubled water」は涙が出てくる。演奏もこの録音を超えるものはないなぁと思うほど完成されている。

アナログをデジタル化して保存しようと試みましたが、味が消えてしまうので最近はやめてしましましたね。良さをyoutubeにupして伝えたいと思っても1/10ほども伝わらないような気がします・・・



posted by 悩めるクラヲタ人 at 18:50| オーディオ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。


×

この広告は90日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。